ハンファ・パワー(ラフィ・バルタCEO)は現地時間5月20日、カナダのエネルギーインフラ企業ペンビナ・パイプライン・コーポレーション(以下、ペンビナ)と環境配慮型発電事業に関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。
この協力は、ペンビナが運営中のパイプライン圧送所を対象とした超臨界二酸化炭素ベースの廃熱回収発電事業の推進と同時に、ハンファオーシャンのカナダ潜水艦事業(CPSP)参加に関連したITB(産業・技術協力)戦略の一環として推進されています。
本覚書は、ハンファグループのエネルギー技術能力とカナダの現地産業エコシステムを結びつける戦略的パートナーシップという点で大きな意味を持ちます。両社はペンビナが運営中のパイプライン圧送所およびガスインフラ施設に廃熱回収発電システム適用の可能性を共同で検討する予定です。
具体的には、技術的・経済的実現可能性の検討、パイロットプロジェクト候補地の発掘、北米ミッドストリーム市場における環境配慮型発電の商業化を推進します。これを基に、両社はカナダでの実証事業機会を模索し、今後の長期的な事業拡大の可能性についても検討します。
ハンファパワーの廃熱回収発電システムは、液体と気体の性質を持つ超臨界状態の二酸化炭素を作動流体として活用する次世代発電技術です。従来の蒸気発電と比べて発電効率を高め、設備の小型化が可能で、100%水を使用しない運転が特徴です。
特に、水の使用が制限され、炭素排出削減要求が高い北米の石油・ガス市場では、廃熱回収型発電は有望な環境配慮型ソリューションとして評価されています。ガスタービンなどの産業設備から発生する廃熱を再利用することで、追加の燃料を消費せずに電力を発生できるため、エネルギー効率の向上と炭素排出の削減を同時に実現できます。
ペンビナはカナダ・アルバータ州に本社を置く北米の大手エネルギー企業で、広範囲のパイプラインおよびガスインフラ資産を運営しています。今回の協力を通じて、ペンビナは既存資産のエネルギー効率を向上させ炭素排出量を削減すると同時に、新たな環境配慮型技術の導入の可能性も模索することが期待されています。
ハンファパワーは今回の協力を通じ、CPSPと連携したITB戦略を基盤にカナダ国内での戦略的協力を拡大し、北米の廃熱回収市場への参入基盤を強化します。これにより、グローバルな環境配慮型発電ソリューション事業を本格的に拡大していく方針です。
ハンファパワーの米州法人長・マイケル・シッカー氏は「今回の協力は、カナダ市場において環境配慮型エネルギーソリューション事業を拡大する意義のある出発点」とし、「ITB基盤の産業協力と両社の技術を組み合わせることで、地元産業との共生はもちろん、長期的な事業価値創出にも貢献していきたい」と述べました。
ペンビナの商業部門シニアバイスプレジデントのクリス・ルーシュ氏は、「運営資産の効率性と長期的価値を高める機会を積極的に模索することは、ペンビナの事業の核心」と述べ、「ハンファとの協力は、顧客やステークホルダーに差別化された価値を提供できる新たな機会を創出します」と加えました。




