ハンファQセルズ、韓国政府のタンデムモジュール実証プロジェクトを主管。商用化に向けた検証を本格化

※株式会社ハンファ発信の海外プレスリリースより参考情報としてお知らせ配信しています。

  • 韓国エネルギー技術評価院が担当するエネルギー技術開発プロジェクトの主管機関として参画し、国内の産学研コンソーシアムと共に商用サイズのタンデムモジュールの技術開発・実証を遂行
  • ハンファQセルズ、2029年のタンデム商用化に向けた検証を本格化
  • ムン・スジン パンギョ(板橋)R&Dセンター長「蓄積されたセル・モジュール技術力と量産能力を基盤に、タンデムの早期商用化、および国内産業エコシステムの競争力強化につながるものと期待している」

ハンファQセルズ パンギョ(板橋)R&Dセンターにて、次世代セル技術研究の様子

ハンファソリューションズQセルズ部門(以下、ハンファQセルズ)は、ペロブスカイトタンデムモジュール(以下、タンデムモジュール)の技術開発および実証に向けた研究開発プロジェクトに主管機関として参画し、次世代高効率太陽電池の商用化に向けた本格的な実証・検証に着手します。

ハンファQセルズは最近、「商用サイズのペロブスカイト/結晶シリコンタンデムモジュール技術開発および実証」研究開発プロジェクト実施に関する契約を締結しました。この研究プロジェクトは、韓国気候エネルギー環境部傘下の韓国エネルギー技術評価院が担当するエネルギー技術開発プロジェクトの一環です。

ハンファQセルズは韓国内の産学研(企業・学術機関・研究機関)とコンソーシアムを構成し、商用サイズのタンデムモジュールの実現に必要な中核工程、モジュール化、信頼性評価に関する技術研究を進めます。コンソーシアムでは、ハンファQセルズが主管研究開発機関を務め、韓国内の企業、研究機関、大学など計9機関が共同研究開発機関として共に取り組みます。コンソーシアムは今年4月から3年間にわたり、モジュール変換効率28%以上、面積1.7m²以上の商用サイズのタンデムモジュールの実証を目標として研究開発を進める計画です。

太陽電池の技術別変換効率比較

ハンファQセルズは、特に量産への適用を考慮したタンデム製造技術の開発に注力する予定です。韓国内の研究機関と共同で屋外実証および事業性分析を実施し、今後の市場導入に向けた技術面および事業面での改善点を導き出す計画です。これにより、性能・信頼性・経済性を兼ね備えたタンデムモジュール製造技術を適時に確保することを目指しています。また、素材・部品・製造装置企業との連携を強化し、韓国の次世代太陽光産業エコシステムの構築にも貢献していきます。

タンデムセルは、光を波長帯域ごとに吸収できるため、従来のシリコンセルよりも変換効率を飛躍的に高めることができる次世代技術として評価されています。実際に、タンデムセルの理論限界変換効率は44%で、シリコンセル(29%)よりも約1.5倍に達します。このため、世界の太陽光市場では次世代の「ゲームチェンジャー」として注目されています。

また、タンデム技術は重量比で高い発電効率を実現でき、従来の宇宙用太陽電池よりも製造コストを抑えられると予想されています。これにより、タンデム技術が安定すれば、将来的には宇宙太陽光市場への適用可能性も高まると期待されています。

ハンファQセルズは、タンデム技術の商業化をリードすることで市場地位を強化するとともに、将来的に宇宙など新たな応用分野のビジネス基盤を確立する計画です。タンデム技術の商業化目標は2029年です。今後、ハンファQセルズは韓国とドイツで運用中のタンデムパイロットラインをこの国内プロジェクトと連携させ、商用サイズのモジュールの実証データを蓄積し、将来の量産転換に向けた技術基盤を段階的に確立する計画です。

ハンファQセルズ 板橋研究開発センター長 ムン・スジン氏は、「このプロジェクトは次世代タンデム太陽電池の商用化の可能性を本格的に検証する重要な転換点となります。蓄積されたセルおよびモジュール技術と量産能力を基に、ハンファQセルズはタンデム技術の商用化時期を前倒しし、韓国の太陽光産業エコシステムのグローバル競争力の強化に貢献します」と述べました。

企業プロフィール
【ハンファジャパン株式会社について】

韓国最大手企業の一つである株式会社ハンファの日本法人として1984年に設立。グリーンエネルギー事業、ケミカル事業、プロダクトソリューション事業の3部門を展開し、化学品、鉄鋼、機械・設備、自動車部品、IT関連機器等、多部門にわたる基幹産業のアジア諸国間での輸出入業務と日本市場での販売事業を行っている。2011年より日本の太陽光事業に参入し、2026年3月現在で日本向けの出荷量累計7.8GW、住宅設置数21万棟を達成した。2026年4月より太陽光発電・蓄電池・HEMS・でんき・電力取引を組み合わせたトータルエネルギーソリューションブランド「ENERICH™」を始動。全国の販売パートナーと共に、家庭のエネルギーを「消費」から「資産」へと転換し、持続可能な社会の実現を目指す。

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