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脱炭素化とは?企業と家庭で進める省エネ対策

近年、ニュースや企業のホームページなどで「脱炭素化」という言葉を目にする機会が増えています。
しかし、言葉は聞いたことがあっても、わかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
脱炭素化とは、簡単にいうと、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出をできるだけ減らし、地球温暖化を抑えるための取り組みです。
脱炭素化は、大企業だけではなく、中小企業、店舗、工場、事務所、そして一般家庭でも、日々の電気やエネルギーの使い方を見直すことで始めることができます。
この記事では、脱炭素化とは何か、なぜ必要とされているのか、企業と家庭でできる具体的な取り組みについてわかりやすく解説します。
1. 脱炭素化とは?
脱炭素化とは、CO2などの温室効果ガスの排出を減らしていく取り組みのことです。
私たちの生活や企業活動では、電気、ガス、ガソリン、灯油など、さまざまなエネルギーを使っています。これらのエネルギーを作ったり、使ったりする過程でCO2が排出されます。
脱炭素化では、このCO2排出量をできるだけ少なくし、環境への負荷を抑えることを目指します。
たとえば、照明をLEDに変える、空調設備を省エネタイプにする、太陽光発電を活用する、蓄電池を導入する、電気自動車を使うといった取り組みが挙げられます。
カーボンニュートラルとの違い
脱炭素化と似た言葉に「カーボンニュートラル」があります。
カーボンニュートラルとは、CO2などの温室効果ガスの排出量と、吸収・削減される量を差し引きして、実質的にゼロにする考え方です。
一方、脱炭素化は、CO2の排出そのものを減らしていく取り組みを指します。
つまり、脱炭素化はカーボンニュートラルを実現するための重要な手段のひとつといえます。
まずはエネルギーの使い方を見直し、無駄な電力や燃料の使用を減らすことが、脱炭素化の基本です。
2. 脱炭素化に取り組むメリット

脱炭素化には、環境への貢献だけでなく、企業や家庭にとってのメリットもあります。
電気代や燃料費の削減につながる
省エネや太陽光発電の活用により、電気代や燃料費の削減につながる場合があります。
企業では、毎月の固定費を抑えることができれば、収益改善にもつながります。
家庭でも、電気使用量を減らすことで、毎月の光熱費を抑えられる可能性があります。
企業価値やイメージ向上につながる
企業の場合、脱炭素化への取り組みは企業価値の向上にもつながります。
環境に配慮している企業として、取引先や顧客、地域社会から評価されやすくなります。
また、採用面でもプラスに働くことがあります。近年は、企業の社会的責任や環境への姿勢を重視する人も増えています。
災害時の備えにもなる
太陽光発電や蓄電池の導入は、災害時の備えにもつながります。
停電時に電気を使える環境があれば、企業では一部業務の継続、家庭では照明や通信手段の確保に役立つ可能性があります。
脱炭素化の取り組みは、日常の省エネだけでなく、もしもの備えとしても意味があります。
3. なぜ脱炭素化が必要なのか
脱炭素化が必要とされている理由は、大きく分けて「地球温暖化への対策」と「企業にとっての経営課題」の2つがあります。
CO2などの温室効果ガスを減らすことは、環境を守るためだけでなく、企業活動や私たちの暮らしにも関わる重要なテーマになっています。
地球温暖化への対策
脱炭素化が求められる大きな理由のひとつが、地球温暖化への対策です。
CO2などの温室効果ガスが増えると、地球の気温が上昇しやすくなります。その結果、猛暑、大雨、台風の大型化、干ばつなど、気候変動による影響が広がると考えられています。
こうしたリスクを抑えるため、世界中でCO2排出量を減らす取り組みが進められています。日本でも、脱炭素社会の実現に向けた動きが進んでおり、企業や自治体、家庭にもエネルギーの使い方を見直すことが求められています。
家庭でも、照明、エアコン、冷蔵庫、給湯、調理、車の利用など、日々の生活の中で多くのエネルギーを使っています。電気の使い方を見直す、省エネ家電を選ぶ、太陽光発電を活用するなど、身近な取り組みを積み重ねることが、社会全体のCO2削減につながります。
企業にとっての経営課題
脱炭素化は、企業にとっても重要な経営課題になっています。
以前は、環境対策というと大企業や一部の業種が取り組むものというイメージがありました。しかし現在では、中小企業、店舗、工場、事務所にとっても無視しにくいテーマになっています。
その理由のひとつが、取引先からの要請です。大企業を中心に、自社だけでなく、取引先を含めたサプライチェーン全体でCO2排出量を減らそうとする動きが広がっています。
そのため、今後は取引先から「環境対応をしていますか」「CO2削減に取り組んでいますか」と確認されるケースが増える可能性があります。
また、電気代や燃料費の上昇も企業にとって大きな課題です。省エネや再生可能エネルギーの活用は、環境対策だけでなく、コスト削減にもつながります。
脱炭素化は、環境への配慮だけでなく、取引先からの評価、企業イメージの向上、エネルギーコストの削減にも関わる取り組みといえます。
4. 企業でできる脱炭素化の取り組み
企業が脱炭素化を進める際は、まず自社のエネルギー使用状況を把握することが大切です。
いきなり大きな設備投資をする必要はありません。電気使用量や燃料使用量を確認し、どこに無駄があるのかを見える化することから始めるとよいでしょう。
電気使用量を把握する
最初に確認したいのが、毎月の電気使用量です。
電気料金明細を見れば、使用電力量や契約内容、基本料金、電力量料金などを確認できます。
どの季節に電気使用量が増えるのか、どの時間帯に多く電気を使っているのかを把握することで、改善すべきポイントが見えてきます。
たとえば、夏や冬に電気代が大きく上がる場合は、空調設備の効率や使用方法を見直す余地があります。工場や店舗では、照明、冷蔵設備、機械設備などが電気使用量に大きく影響していることもあります。
省エネ設備を導入する
脱炭素化の第一歩として取り組みやすいのが、省エネ設備の導入です。
たとえば、照明をLEDに交換することで、使用電力量を減らすことができます。古い空調設備を高効率タイプに更新すれば、冷暖房にかかる電気代を抑えられる場合があります。
また、工場や店舗では、業務用冷蔵庫、コンプレッサー、換気設備、ボイラーなどの見直しも効果的です。
省エネ設備の導入には初期費用がかかる場合がありますが、電気代や燃料費の削減効果が長く続くため、中長期的にはコスト削減につながる可能性があります。
太陽光発電を活用する
企業の脱炭素化で有効な取り組みのひとつが、太陽光発電の活用です。
工場、倉庫、店舗、事務所などの屋根に太陽光発電を設置すれば、日中に発電した電気を自社で使うことができます。
これにより、電力会社から購入する電気の量を減らし、CO2排出量の削減にもつながります。
特に、昼間に電気を多く使う施設では、自家消費型の太陽光発電と相性が良い場合があります。発電した電気をその場で使えるため、売電を目的とするよりも、電気代削減効果を実感しやすいケースがあります。
蓄電池を組み合わせる
太陽光発電とあわせて検討したいのが、蓄電池です。
太陽光発電は日中に発電する設備です。そのため、発電した電気をその場で使い切れない場合、余った電気が発生することがあります。
蓄電池を導入すれば、その余った電気をためておき、必要な時間帯に使うことができます。
また、停電時の非常用電源としても活用できるため、防災対策にもつながります。
企業にとって停電は、業務停止や機会損失につながる可能性があります。蓄電池を導入しておけば、停電時にも照明、通信機器、パソコン、一部の設備などを動かせる可能性があります。
企業の脱炭素化や電力コスト削減、BCP対策の一環として、系統用蓄電池の導入を検討するケースも増えています。
ハンファジャパンでは、家庭向け・法人向けの蓄電池ソリューションをご提供しています。また、発電事業者向けの系統用蓄電池に関するご相談にも対応しています。
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社用車や設備を見直す
社用車や配送車を使っている企業では、車両の見直しも脱炭素化の一つです。
ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車へ切り替えることで、燃料使用量やCO2排出量の削減につながります。
また、走行ルートの効率化、不要なアイドリングの削減、オンライン会議の活用による移動回数の削減なども有効です。
すぐにすべての車両を入れ替える必要はありません。車両更新のタイミングに合わせて、環境性能の高い車を選ぶことが現実的な取り組みになります。
5. 家庭でできる脱炭素化の取り組み
脱炭素化は、家庭でも身近なところから始めることができます。
家庭での取り組みは、毎日の生活に関わるものが多いため、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
電気の使い方を見直す
家庭でできる基本的な取り組みは、電気の使い方を見直すことです。
使っていない部屋の照明を消す、エアコンの設定温度を調整する、冷蔵庫の開閉回数を減らす、待機電力を減らすなど、小さな工夫でも電気使用量の削減につながります。
特に、エアコンや給湯、冷蔵庫は家庭のエネルギー使用量に大きく関係します。
日々の使い方を少し見直すだけでも、CO2排出量の削減につながります。
省エネ家電やLEDを使う
古い家電を使っている場合は、省エネ性能の高い家電への買い替えも有効です。
冷蔵庫、エアコン、給湯器、照明などは、製品の性能によって消費電力が大きく変わることがあります。
また、照明をLEDに変えることで、電気使用量を抑えやすくなります。LEDは消費電力が少なく、寿命も長いため、家庭でも取り入れやすい省エネ対策です。
家電を買い替える際には、価格だけでなく、省エネ性能も確認するとよいでしょう。
太陽光発電を活用する
住宅に太陽光発電を設置すれば、家庭で使う電気の一部を自家発電できます。
昼間に発電した電気を家庭内で使うことで、電力会社から購入する電気を減らすことができます。
特に、昼間に在宅している家庭や、日中にエアコン・洗濯乾燥機・食洗機などを使う家庭では、発電した電気を自家消費しやすい場合があります。
太陽光発電は、電気代対策だけでなく、CO2排出量の削減にもつながる取り組みです。
蓄電池で電気を有効活用する
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、発電した電気をより有効に活用できます。
太陽光発電は日中に発電しますが、家庭で電気を多く使う時間帯は夕方から夜にかけてというケースもあります。
蓄電池があれば、昼間に発電して余った電気をためておき、夜間に使うことができます。
また、停電時にも蓄電池に電気がたまっていれば、照明、冷蔵庫、スマートフォンの充電、通信機器などに使える可能性があります。
脱炭素化と防災対策をあわせて考える場合、太陽光発電と蓄電池の組み合わせは有効な選択肢です。
車の使い方を見直す
家庭でも、車の使い方を見直すことは脱炭素化につながります。
近い距離であれば徒歩や自転車を使う、公共交通機関を利用する、エコドライブを心がけるといった方法があります。
車を買い替える際には、ハイブリッド車や電気自動車を検討するのも一つの方法です。
電気自動車は走行時にCO2を排出しないため、再生可能エネルギーと組み合わせることで、より環境負荷を抑えやすくなります。
まとめ:脱炭素化は企業も家庭もできることから始められる
脱炭素化とは、CO2などの温室効果ガスの排出を減らし、環境への負荷を抑える取り組みです。
地球温暖化対策として重要なだけでなく、企業や家庭にとっても、電気代削減、取引先対応、企業イメージ向上、防災対策などにつながる可能性があります。
企業では、電気使用量の把握、省エネ設備の導入、太陽光発電や蓄電池の活用、社用車や設備の見直しなどが主な取り組みになります。
家庭では、電気の使い方の見直し、省エネ家電やLEDの活用、太陽光発電、蓄電池、車の使い方の見直しなど、身近なところから始めることができます。
脱炭素化は、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは、今どれくらいエネルギーを使っているのかを確認し、できることから少しずつ取り組むことが大切です。
一つひとつの行動は小さくても、継続することでCO2排出量の削減につながります。
企業も家庭も、自分たちに合った方法で脱炭素化を進めることが、これからの持続可能な社会づくりにつながります。
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